2015年11月18日放送のホンマでっかTVの「子供の育児・教育について」の放送内容をまとめました!
ホンマでっかTV放送内容 最新の教育・育児・子育て情報
- ゲスト:虻川美穂子
- 出演:明石家さんま、加藤綾子、磯野貴理子、ブラックマヨネーズ、マツコ・デラックス
- 評論家:武田邦彦、山本尚、植木理恵、重太みゆき、夏嶋隆、藤村裕一、澤口俊之
こどもの学校の成績を簡単にあげる方法
環境 武田先生 : 学校は週4日にすれば成績があがる!?
アメリカのサイエンスデイリーより、学校は週4日のほうが算数の成績があがるとの情報が発表されました。
週4日にするが、科目の量は変えていない。同じ量を5日で教えるか、4日で教えるかという違いの実験で4日で教えた方が数学の成績が良く、他の教科は変わらないという結果になった。
訓練の必要な算数は集中的に勉強したほうがいい・3日休んでも勉強内容を忘れないという2つのことが明らかになった。
ただ、アメリカやヨーロッパのの教育方法をそのまま日本に持ってきても、大体失敗する。家庭で教育することが当たり前のアメリカのシステムを日本に持ってきても成功しない。週休3日は日本に持ってきても文化的に受け入れられない可能性が大きい。
脳科学 澤口先生 : 国語の成績をあげる2つの方法
国語の成績を上げる簡単な方法を2つ紹介。
- 小さな文字を書くこと。
小さな文字を書くことで言語的能力があがることが実証されている。文字を小さく書くと、集中力が上がり、視野で捉える文字数も増えるため国語の成績があがりやすい。こどものノートのマス目が大きいのはとんでもない!? - 手振り身振りを交えて話すと言語的能力がUPする。
身振り手振りをつけて音読すると良い。
心理学 植木先生 : 英語は文法より会話で学ぶと習熟度があがる
コミュニカティブに勉強することは習熟度をあげるということが分かっている。
日本では英語を文法(主語・述語・目的語など)で習うが、文法で教えるのはもともと言語的IQが高いこどもにだけ向いている。
出来る子は文法ほうが面白い。
一般的な子どもは文法より会話から習ったほうが上達しやすい。
教育方法学 藤村先生 : 教科書は見なければ成績が上がる
最初から教科書を使うと成績があがらない。
算数の教科書を見ると問題・解き方・答えが全て載っているので考える必要がない。最初は教科書を閉じさせる学校が増えていて、効果はちゃんとあがっている。
出会ったことのない初めての問題は考えて解かせることで、何とか解く力がついてくる。変化の激しい時代にも対応する力がつく。
印象 重田先生 : モノマネをすると苦手な発表も思い切ってできる
答えが分かっていても発表できない子は憧れのタレントさんやこうなりたい自分のモノマネをして発表させると良い。全然答えられなかった子が翌週べらべら喋れるようになった。自分ではない誰かになりきることで恥ずかしさが減少→上手に発表できるようになる可能性がある。
さんまさん:モノマネ芸人も自分では言わないセリフもモノマネをするとすらすらアドリブが出来るとみんな言っている。
例えば・・・赤ちゃんっぽい話方しかできない子にしっかりと堂々とした話をしたいと思ったら、憧れの天海祐希さんのようにやってみてというとしっかりした話し方に変わる。男っぽい話方が嫌で可愛らしくしたい時は石原さとみちゃん風にやってみる。
面白くない先生はさんまさんに憧れていることが多い。難しいモノマネではなく、さんまさんのようにテーブルをたたくだけでいい。それだけで授業が盛り上がる。
心理植木先生 : 男の子と女の子の席を工夫すれば成績があがる
男の子を前方の席、女の子を後方の席にすると1年後の習熟度が10%上がったという報告がある!
女性の方が音響反射テストで赤ちゃんの頃から小学校2・3年生くらいまで男の子の2倍の音圧レベルを拾うため後方でも良い。小学校2~3年生までは、男の先生の普通の声が女生徒には怒鳴られているように聞こえる。
男の子は落ち着きがなく、女の子よりも集中力がないため、前方がいい。
レナードサックスという心理学者が提案したこの方法をニューヨークの私立小学校7校で実施すると7校とも10%習熟度が上がった。
分子技術 山本尚先生 : イスに座らない学校が増加中!?
日本が誇る有機科学分野における世界的権威で数々の受賞歴を持つ先生。
アメリカの小学校ではイスがなく、全部バランスボールにしている学校がある。バランスボールにすることで落ち着きのないこは40分くらいなら集中して勉強できるようになった。体幹の強化にも良いが勉強の成績もあがる。
人間は10分~20分じっとしていると体がこわばってくる。体をほぐす方が集中しやすい。2005年からどんどん導入している州が増えている。
教育方法 藤村裕一先生 : 授業でスマホを活用する
こどもたちの学びを深めるためにスマホを使っている先生が増えている。黒板に書く時間が多すぎて話し合いの時間が無くなってしまう場合に有効。
強い人間力と健康な体を育てる方法
心理 植木先生 : 競争心の重要性
学校は勉強だけでなく、情緒・勇気・競争心を育てる場でもある。
競争心を心理学で測定する場合
- 1人で40mを走る
- 誰かと40mを走る
→タイムの上がり幅で競争心をはかる。
競争心の高い国(1990年) 1位 インド(圧倒的)・2位 日本・3位 アメリカ
競争心の高い国(2014年) 1位 インド・2位アメリカ・3位 カナダ
日本は競争心が落ちている。
競争心が悪いという方針に日本が変わってきていることも影響しているかもしれない。
ハーバード大学が1000人の成功した起業家を調査すると、小学校の記憶に「勝った」「負けた」という記憶が鮮明な人ほど将来成功している。
成功体験や褒められた経験も大切だが、こどもの頃に敗北感・屈辱感を味わい競争心を高めるのも大切。
意外とこどもは大人が思うほど競争好きということが分かっている。
脳科学 澤口先生 : 創造性・社会性・心の強さを育てるには
カナダでは危険な遊びを幼少期にしたほうが後々創造性・社会性・心の強さが伸びるということが分かり、あまりにも安全な遊びばかりだと良くないと、最近ではカナダの政府が危険な遊びを推奨しはじめた。
今ブランコでも絶対落ちないような足を入れるタイプのものがあるが、こども自身が危険なものと認識しなくなるのでよくないそう。
親としては、危険な遊びをしたほうがいいと言われても、こども(8ヶ月)がつかまり立ちでゆらゆらしただけで支えようとしていまう(虻川)
動作解析 夏嶋隆先生 : 幼児に平らなフローリングを裸足でいつも歩かせていると将来影響が!
プロスポーツ選手ゴン中山のものすごいケガを動きの中で治す動作解析で回復させた奇跡のトレーナー。
子どもがつかまり立ちをする頃、平らなフローリングで裸足で歩かせないほうがいい→ペタペタ歩きを覚えてしまう。でこぼこしたところを歩かせたほうがいい。毛布を敷く、じゅうたんの下に座布団をおくだけでいい。
デコボコしたところを歩かせないと、指で握って踏ん張る力が養われない。ペタペタ歩きだと指の力をつかわない。
大きくなった時にかなり影響がでる。
足の指を握って立つ動きは年少はほぼ全員ができる。年長になると指が痛いと言うようになる。小学校2年生で足の指だちが出来る子は将来関節炎になりにくい。
畳もしなるのでOK。しなる廊下でおじいちゃんが寝ているので静かに歩きなさいという昔の家で育った子はつま先で静かに歩くことが習慣になっていて、つま先立ちは音と衝撃を抑えることを知っている。
つま先立ちの習慣がないまま大きくなると、かかと音がするようになる(ドンドンドン)→高校生くらいに腰痛や膝の関節炎になる。
子どもを山や海など平ではない場所で転ばせたほうが受身を覚えるので良い。転ぶのが分かっていても親は助けちゃいけない。
心理学 植木先生 : 危険な遊びをした子どもは友達も増える
危ない所で過ごした子どもは友達も増える。虻川さんの表情は友達の少ない子になる。
発達心理学の研究で危ない斜面を子どもに敢て歩かせる場合、お母さんがすごく不安げな顔をしている時と笑顔で見守っている時は社交性の幅が3歳時でかなり違う。
明るい顔で見守る母は社交性が高い子どもになる。
子どもに友達ができないことはそんなに嫌なこと?ブラックマヨネーズの吉田さんの子どもは色んな所に連れて行くがいつも一人ぼっち。でも堂々としているなぁと誇らしいそう。
放送内容まとめ
- 訓練が必要な算数は短期間に集中して勉強すると良い。3日休んでも勉強した内容は忘れない。
- 小さな文字を書き、身振り手振りを使って国語を勉強すると言語的能力があがる
- 英語は文法で学ぶと伸びる子と会話で学ぶと伸びる子がいる。普通は会話で学ぶほうが理解しやすい。
- 最初は教科書を見ないで勉強すると、問題を解く力や対応力がつく。
- 女の子は小学校2・3年生くらいまで音に敏感。大きな声は怒鳴られているように感じるばあいも。
- バランスボールに座って勉強すると、落ち着きの無い子も集中して勉強することができる
- 競争心が強い人ほど将来成功する傾向が強い。褒めることと同様に、敗北や屈辱を経験することも競争心を育む上で大切。
- 危険な遊びは社会性・創造性・心の強さ・健康な体作りに良い。