アドラーの目的論と子育てについてまとめました。
アドラーの「目的論」「原因論」の違いとは
目的論はアドラー心理学の重要なポイントなのです!目的・原因・手段という言葉に注目して見てみるとわかりやすいですよ♪ちなみに、原因論を唱えたのはフロイトで、全く逆の考え方です。
目的論をザックリ言うと、人は過去の原因(原因論)ではなく、未来の目的達成のためにすべて行動しているよということ(^^)☆過去の原因を持ち出すのはいいわけなんだよ。良くない状況の本当の理由は、今の自分を変えたくない(勇気がいるし、怖い)、特別扱いされたいという目的があるんじゃないですか?とアドラー先生はいっておられるのですね~。
「今の行動」は過去ではなく、未来のためなんだと気づいてね、ということを説いています。
ドラマ嫌われる勇気☆第2話で説明されたアドラー理論
怒る人の目的とは?
手段として怒りという感情をねつ造しているだけで、大声を出すために怒っている。無抵抗な人をより安直な手段で屈服させることが目的で、その目的を達成するために怒りという感情を使っているだけ。
感情とは出し入れ可能な道具。怒っている最中でもお茶を持ってきた無関係な人には瞬時に丁寧な対応を変える事ができる・・・ということは、怒りを出し入れできているということ。つまり感情は目的を達成するための手段でしかない。
人は皆何かしらの目的に沿って生きている → 目的論
何十年も引きこもっている男の目的は?
引きこもっている目的は過去の人間関係が原因なのでは?と思うかもしれないが、アドラーは違う考え方をしている。
いかなる経験もそれ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。人は経験の中から目的にかなうものを見つけ出もの。外に出たくないという目的があって、不安や恐怖を作り出している。
引きこもる目的は、ずっと引きこもっていれば親が心配し、親の注目を浴びて、はれ物に触るように丁重に扱われ、特別な存在でいることができるから。
引きこもることで、自ら決めた目的を叶えている。
人はいろいろと不満があってもこのままの私でいる方が楽であり、安心。不満はあれど、変わろうとしない人たちが多い。
子育てに通じるアドラー心理学
- 怒り(感情)は手段 → 無抵抗な人をより安直(簡単で手軽)な手段(怒り)で屈服させるという目的がある
- ひきこもる → いじめられたからではなく、特別扱いされたいから
- 上司の評価が下がるから・・・ → 今の自分を変えないためのいい訳
- 周りの目が気になって、本当は気づいていたけど何もしなかった → 今の自分を変えたくない言い訳
子育てにも通じますね・・・!
- ついついこどもに怒ってしまう → 無抵抗な人をより安直な手段(怒り)で屈服させるという目的がある
- こどもが家にひきこもる → いじめられた(原因)からではなく、特別扱いされたいという目的がある
上の目的は一例で、ひとりひとりそれぞれ違った目的があって、その目的達成のために選んで行動しています。
間違った目的に気がつき、良い目的に変えれば、行動が変わり、今すぐ人生は変わる。人生の主役は自分だとアドラーは言っているんですね~!