その学問のプロフェッショナルは本当にスゴイ!2017年1月4日に放送されたホンマでっかtvの評論家先生のプロフィールと名言・信念をまとめました。
植木理恵先生(心理)とは
植木先生と門倉先生↓
今夜9時のホンマでっかは人生相談に松山ケンイチさん、蒼井優さん、「スポーツと健康の新常識」には石井一久さんと渡部篤郎さんが登場!豪華な面々でお送りします!植木先生と門倉先生は相変わらず仲が良いこと!(AD石川) #ホンマでっか pic.twitter.com/JKradABtPZ
— ホンマでっか!?TV【公式】 (@fujitv_honma) 2014年6月11日
29歳で日本教育心理学会・最難関の「優秀論文賞」を受賞。
心理学・先進国の韓国で発売された著書が韓国で優秀教養図書に選ばれた。
日本版新潮文庫刊
植木先生の日本教育心理学会・最難関の「優秀論文賞」までの道のり
従来の心理学の常識=実験で得られた数値データを基に執筆されていて、誰のための心理学なのか分からない。データの論文は心理学者の自己満足。
植木先生はデータ解析を無くし、具体的に役立つことだけを書いた論文を発表しようとしたが、たくさんいる教授に読んでもらえなかった。今までの論文の常識を破るタブーな人嫌がられたが負けなかった。
毎日徹夜して少しずつ論文を修正していかに論文をよくするかという方向で頑張り続けた。
植木先生の執念が実り、最難関の「優秀論文賞」を受賞。
城戸奨励賞は賞金が少しもらえる。その賞金は全部、論文を読んでくれなかった先生にネクタイのピンやボールペンとかを買ってお礼に行った。
植木先生の名言と信念
今後も具体的に役立つ心理学を伝えたい方法を直接伝えたい。
「嫌われる」「読んでくれない」「反対される」ということはまだ可能性があるということ。これで良いよと言われるとそこで終わっちゃう。
自分が辛いときはとてもいい方法がある。→ストレスや焦りは「来い」とすること。負の力は逃げようとすると追いかけてくる。
武田邦彦先生(環境)とは
約300億円の研究プロジェクトを率いた武田先生は世界初の科学交換法での濃縮ウランの製造に成功。
学者の壁
テレビや著書で環境問題に関しての定説を覆す独自の主張を行ったところ、武田先生の主張は社会から猛反発を受けた。
身体的に危険も感じていた。
その矛先は武田先生の家族にも向けられた。自宅へガンガン電話がかかってきたり、妻がエレベータに変な人が乗っているんじゃないかと乗れなくなった。こどもが学校で先生にいじめられたりした。
それでも信念を曲げなかった。
武田先生の名言・信念
社会が間違っていて家族を痛めつけるのに僕が妥協したら学門の自由は成立しない。
武田先生の研究は認められ始め、ごみの種類によっては分別を行わない自治体も増えた。妥協を許さない武田先生の声を聴きたいと多くの人が彼のもとに集まる。
学者は真実に対して忠実であるべきで、他人の意見に左右されては学者は出来ない
山本 尚先生(分子技術)とは
有機化学分野の世界的脅威。2年に1度世界で1人だけに贈られる、有機化学分野で最高峰の「ロジャー・アダムス賞」を受賞。
日本人ではノーベル化学賞を受賞した野依良治さんに続く2人目の快挙で化学の世界で最もノーベル賞に近い日本人化学者。
野依氏と学生時代に出会い、ある言葉を贈られていた。
「トップに立ちなさい」
その後未開拓のプラスイオンの世界へ飛び込み、様々な賞を受賞(米化学賞・藤原賞・テトラへドロン賞・東レ科学技術省など)
研究一筋の山本先生がホンマでっかTVに出演するようになった理由
私(山本先生)のやっている化学という分野はすごい面白い分野なんです。建築屋さんが家を建てるように自分たちが分子を作れるんです。人に見えないから余計に面白いんです。それを作り上げることの楽しさ・凄さを1人でも多くの若い人に分かってもらえれば本望だと思っている。
若い人ですごく将来のある人には「出る杭になりなさい」「鼻持ちならぬ人間になれ」と言っている。
門倉貴史先生(経済)とは
自分を一言で表すと「負けず嫌いの研究者」
これまで表に出てこなかった脱税や犯罪など日本の地下経済を世界で初めて調査。地下経済の調査を上司に反対されたり、同僚に批判されたりした。衝突非難され、理解されないかった。風俗店へ客のふりをしての調査では店員に怪しまれ危険な経験もした。
縛られたり、監禁されたぐらいなら全然研究を辞めようと思わない。
なぜ地道で危険な作業を続けられるのか?
何もしなければ、何も結果は出ない。わずかな可能性があるんだったらやる。
1%くらいの可能性があるなら全然やる。
未知の世界で成果を出そうとした場合、1%って逆に大きいですよ。
池田清彦先生(生物)とは
生きるとは「食う」「寝る」「排泄する」それだけ。
早稲田大学で教授を務め、学術誌「ネイサー」で明晰さの手本のような論文と絶賛を受ける。日本でも有数のカミキリムシ収集家で約3万匹の標本を所有する。生活は基本的に虫採り。
学者としての転機
37歳の時にカミキリムシを追っかけて死にそうになったことがある。
山中で車を運転中、飛ぶカミキリムシの種類を見極めようと夢中になっていたら、車が崖に落ちていった。死ぬかもしれないと思ったが、怖いという感じはなかった。
死ぬ前に本を書いておけばよかったとしか思わなかった。自分が死んでも自分の考えと思想は伝わっていくから。
その後すぐに初の著書を出版し、以降も本を出し続け合計70冊以上にのぼる。
なぜカミキリムシなのか?カブトムシのほうがお金になりそうだけど?
僕にとって一番かっこよかった。
約800種類いるカミキリムシを生涯かけて全部集めようと思った。無理だと思うが、9割5分くらいは集めた。残りの5%が珍しい。どこにいるのか場所は分かるが、年をとると体力も気力も根性もなくなってくる。虫についていけない。
澤口俊之先生(脳科学)とは
研究者の幸せとは、自分の発見で感動することができるということ。
世界で最高峰の米国エール大学で約4年間医学部研究員を務めた。近年話題の神経伝達物質GABAの原理を約30年前に発表していた
何でも早すぎると毎回言われている。澤口の研究は時代が早すぎる。早すぎる。早すぎる。若き日の澤口先生が発表することは当時世間に認められなかった。
誰が何と言おうが自分の書いているものに自信があるから、なんの問題もない
研究意欲に満ち溢れていた澤口の目標は30歳までに本を書くこと。澤口は20代で書きためた脳の原理についての原稿を出版社に送りつけたが原稿の難解さに戸惑った編集者は信頼している科学者に出版すべきか判断を仰いだ。その人物の後押しもあり、30歳で初の著書が誕生。
相当スゴイ本。今書けと言われても書けない。
澤口先生の才能にいち早く気付いた科学者とは・・・池田清彦先生(生物)だった!澤口さんは将来面白い学者になるんじゃないかと思った。
2人は原稿を通じ、テレビ共演前に出会っていた。推薦してくれていたと澤口先生は最近まで知らなかったそう。
気づき
どんなに偉い人もたどり着くまでには、ずっと上り調子ではなかったんですね。挫折や批判を受けながらも、自分の中に信念や1%の希望があった。
「未知の世界で成果を出そうとした場合、1%って逆に大きいですよ。」と言った門倉先生の一言が特にグッときました。
「1%しか」ではなくて、「1%も」という考えは、努力してきた人しか言えませんね。背筋がピンと伸びる放送回でした!
ホンマでっかTV★総まとめ